2002年11月9日土曜日

2002年11月2日 紅谷流 映画録音の世界 ~紅谷愃一氏~

主催・・・・・・・・(協)日本映画・テレビ録音協会 技術・セミナー委員会
開催日時・・・・平成14年11月2日(土)15:00~17:00
開催場所・・・・(株)IMAGICA東京映像センター 第二試写室
定員・・・・・・・・60名(事前申し込み制)
会費・・・・・・・・会員・協賛:500円  一般:1000円
懇親会費・・・・1000円
協力・・・・・・・・(株)IMAGICA
協賛・・・・・・・・録音連絡協議会
講師・・・・・紅谷愃一氏 (フリー録音技師) 司会進行・井上秀司氏    

【講演内容】    
≪映画の中での「録音」のポジション≫   
・監督、メインスタッフ、役者達と録音技師   
・撮影現場は戦場である   
・安易な妥協はあとで自分を苦しめる   
・音のレベル設定、「静と動」   
・モノ~デジタル、映画の音は良くなったか?

 我々の業界は「仕事の技は先輩から盗め・・」などの職人的気質が未だに残っています。デジタル時代に入り、「技術者としての姿勢」がなかなか後輩に伝わりにくい状況となっています。ベテラン録音技師・紅谷愃一氏に開催趣旨を賛同いただき、講演会を開催することができました。ご存知のように、紅谷氏は同時録音にこだわる録音技師として業界で広く認識されている方です。講演では、紅谷氏の映画録音哲学での「映画の中での録音のポジション」に関して熱く語っていただきました。

講師の紹介≪紅谷愃一氏のプロフィール≫
49年大映京都撮影所に入社、54年に日活撮影所に入社し、65年「三匹の野良犬」(牛原陽一監督)で録音技師として一本立ちする。以後、今村昌平、蔵原惟繕、藤田敏八、等の諸作品を担当、80年にフリーとなる。代表作品に今村作品として『神々の深き欲望』(68)、『楢山節考』(83)、『黒い雨』(89)、『うなぎ』(96)、『カンゾー先生』(98)、他に長谷川和彦監督『太陽を盗んだ男』(79)、深作欣二監督『復活の日』(80)、相米慎二監督『セーラー服と機関銃』(81)、森谷司郎監督『海峡』(82)、蔵原惟繕監督『南極物語』(83)、黒澤明監督『八月の狂詩曲』(91)、降旗康男監督『鉄道員』(99)、小泉堯史監督『雨あがる』(00)がある。最近の作品として小泉堯史監督『阿弥陀堂だより』(02)、今村昌平監督『セプテンバー11』(02)等がある。黒澤明監督『夢』(90)でMP.S.E/GOLDEN REEL賞(米)の他、毎日映画コンクール録音賞、日本アカデミー賞最優秀録音賞、日本映画テレビ技術賞などの数多くの賞を受賞している。


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