2006年6月21日水曜日

映画! 映像の表現と音の役割1『明日への遺言』

映画『明日への遺言』の上映を行い、小泉堯史監督と録音担当者である紅谷愃一氏をゲストに招きお話を伺いました。
映像と音との関係を中心に撮影時の苦労話や映画に対する両氏の思いやこだわりなどお聞きする事ができました。また、小泉監督と紅谷氏は黒澤明監督を支えてきた方でもあり、黒澤監督の映画に対する姿勢なども伺いました。

参加者は会員30名、非会員27名、学生21名、合計78名であり盛況に開催することができました。

映画! 映像の表現と音の役割』シリーズ

第一回≪ゲスト 小泉 堯史氏、紅谷 愃一氏≫

主 催……日本映画・テレビ録音協会 技術セミナー委員会
開催日時…2008年6月14日(土) 13:00~17:00
開催会場…IMAGICA東京映像センター 第一試室
協 力……エース・プロダクション、アスミック・エースエンタテイメントIMAGICA東京映像センター
会 費……会員:1,000円 一般:2,000円 懇親会費:1,000円(別途徴収)
司会進行…小野寺 修

開催内容
12:30~13:00  受付、開場
13:00~15:00  映画『明日への遺言』の上映
15:15~17:00  セミナー
17:15~19:00  懇親会 IMAGICA B-1「ルミエール」にて

≪小泉 堯史監督・プロフィール≫
黒澤明監督に師事し、長年にわたって助監督を務める。黒澤監督の死後、その遺作シナリオ『雨上がる』(00)を映画化し監督デビューをする。この作品で、ヴェネチア国際映画祭の緑の獅子賞、日本アカデミー賞で作品賞をはじめとする8部門で受賞。さらに『阿弥陀堂だより』(02)でも日本アカデミー賞を2部門受賞するなど、現在最も注目される映画監督の一人である。『博士の愛した数式』(06)、最新作『明日への遺言』(08)がある。

≪紅谷 愃一氏・プロフィール≫
代表作として、今村昌平監督として『神々の深き欲望』(68)、『楢山節考』(83)、『黒い雨』(89)、『うなぎ』(96)、他に長谷川和彦監督『太陽を盗んだ男』(79)、深作欣二監督『復活の日』(80)、相米慎二監督『セーラー服と機関銃』(81)、森谷司郎監督『海峡』(82)、蔵原惟繕監督『栄光への5000キロ』(69)、『南極物語』(83)、黒澤明監督『八月の狂詩曲』(91)、降旗康男監督『鉄道員』(99)、今村昌平監督『セプテンバー11』(02)、澤井信一郎監督『蒼き狼』(07)等がある。
小泉堯史監督作品は全て紅谷氏が担当している。紅谷氏は、黒澤明監督『夢』(90)で米国MP.S.E/GOLDEN REEL賞の他、毎日映画コンクール録音賞、日本アカデミー賞最優秀録音賞、日本映画テレビ技術賞などの数多くの賞を受賞している。



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2006年3月28日火曜日

2006年3月21日 アレン氏が語る・映画の音

~Mixer クリエーティブセミナー~

主催・・・・・・・・(協)日本映画・テレビ録音協会 技術・セミナー委員会
開催日時・・・・ 平成18年3月21日(火)15:00~17:15
セミナー会場・・IMAGICA東京映像センター(五反田) 第一試写室
懇親会会場・・・IMAGICAルミエール 17:30~19:30
会費・・・・・・・・・会員:2000円 一般:3000円 (懇親会費を含む)
参加人数・・・・・73名
協力 Dolby Laboratories,Inc コンチネンタルファーイースト 
         IMAGICA東京映像センター
講師 イオアン・アレン氏
通訳 芳賀まきさん
進行 井上秀司氏

■セミナー内容■
映画サウンドはモノラル~サラウンド~デジタルに変化その変化がいかにミックスに影響を与えたか?
ベストサウンドトラックの作品はどのようなものか、それは何故なのか?
どのような音表現が最も効果的か?
デジタルシネマはもっとチャンネルが必要か?
フィルムサウンドトラックをDVDに変換する時に何を変えなければならないか?

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映画サウンドのデジタル化が進み、映画制作環境も変貌しています。およそ80年前、映画サウンド(光学録音方式)が実用化となり、モノラルからサラウンド、そして今日のデジタルサウンドへと進化し、「音の表現力」が「作品の表現」に大きく影響を与え続けてきたといえます。
今回、Dolby Stereoフィルムプログラムの開発者として高名であるイオアン・アレン氏をお招きして、『映画の音』をテーマとしてセミナーを開催致しました。
「モノラルからデジタルまでの変遷」そして「音の表現力」や「ミックスに影響を与える事柄」等いろいろと語って頂きました。アナログからデジタルまでの映画音響の変遷を知り尽くしているアレン氏。映画音響界に長年携わってきたアレン氏の見識や見解は、我々としても再認識すべき事柄が多く大変参考となりました。
セミナー開催日が祝日となりましたが、高名なアレン氏の講演を是非聞きたいと集まった人数は73名、懇親会まで大勢参加を頂き成功裏に開催できました。

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【イオアン・アレン氏 プロフィール】
1969年Dolby Laboratories,Incに入社、現在同社上級副社長。アレン氏はDolby Stereo フィルムプログラムの開発者として高名な方ですが、SMPTE,AES,ISO,ITEA, BKSTS,アカデミー技術協会,TASA,DC-24などの映画音響基準策定にも多大に貢献されております。又、多くの刊行記事及び技術文献も発表しており、映画音響に貢献したとして、SMPTEのサミエルL.ワーナー賞、アカデミー技術協会より科学技術賞、オスカー賞など数多く受賞されております。現在、ダイトラックコミッティの会長、TASAの技術会長も勤めております。


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セミナー参加者 ご感想  ~アンケートより~

・やはり、尊敬するアレンさんのセミナーは大変有意義でした。
・内容をもうすこし絞った方がよかった。
・大変有意義でした。おつかれさまでした。
・5.1や6.1のMIX及びアナログのMIXについて、具体的な意見の交換が行えるようなセミナーであったかどうかは少々ずれた様だが、中々興味深く面白い企画だった。
もう少し、質疑応答の時間があれば良かった。
・モノラルから5.1の遍歴、変移が理解できた。
・大変良いテーマだったと思います。
・ドルビーの開発者から、サラウンドの考え方、エフェクトの考え方を直接聞くことができて良かった。
・少し、ドルビーや5.1に対しての自分の知識が深まったと思います。
・非常に興味深く、面白かったです。
・最近の動向について、もっとお聞きしたかったです。
・目を引くテーマが多く、また知りたいと思っている事が多かった。
・実作業に近い話が多く楽しめた。次回作品に生かしてみたい。
・実際のアレン氏の話が聞けて貴重な経験になった。
・時間が短いのでしょうがないが、もう少し深く掘り下げて聞きたかった。



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