2005年12月9日金曜日

2005年12月2日 最新4K デジタルシネマ

米国・DCIが発表したデジタルシネマ規格が業界で注目されています。

すでに報道等でご存知の方もいると思いますが、米国・ワーナーブラザース、ワーナーエンタティメントジャパン、NTT、NTT西日本、東宝の5社は、デジタルシネマ配給から興行までのサービスモデルの確立や技術検証を目的とした共同トライアル「4K Pure Cinema」を10月22日から実施しています。

第一弾として、ティム・バートン監督の『コープス・ブライド』がシネマメディアージュで公開。現在は、マイク・ニューウェル監督の『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』がVIRGIN TOHO シネマズ 六本木ヒルズで公開中です。

この映画の注目すべき点とは
1. 世界に先駆けて、最新映画をDCI仕様デジタルシネマ版にてネットワーク配信・興行している。
2. 最高品質である4K規格4,096×2,160画素、800万画素クラスで上映している。(現状の標準は2K規格2,048×1,080画素、200万画素クラス)

当協会の理事や分科会メンバーに「興味ある方は一緒に鑑賞しましょう」と声をかけましたら、30名程が集まりました。12月2日の鑑賞会に参加した会員の意見として、「以前フィルムで見たが、フィルムでは少しロングの大勢の人達の顔が良く分からなかったのが、4Kデジタルシネマでは顔がハッキリ分かった」「黒のシマリも良くなって、映像も鮮明だ」「冒頭のワーナーのロゴでデジタルシネマとしての鮮明さがハッキリ分かる」「5.1の音も音質が良かった」などと好評でした。

現在も、VIRGIN TOHOシネマズ 六本木ヒルズ「#2スクリーン」に於いて4Kデジタルシネマ版『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』が公開中です。大阪ではTOHOシネマズ高槻で公開中。非圧縮の5.1チャンネル・サウンドは鮮明です。興味ある方はどうぞ!!

文章  井上秀司氏  2005.12.9

※    DCI・・「デジタルシネマ」と呼ばれる最先端の技術を活用した上映方式への移行が進展しています。このデジタルシネマの映写及び配給に関する技術仕様を制定するために2002年に米国7大メジャースタジオによって設立された業界団体であるDCI(Digital Cinema Initiatives)は、2005年7月、デジタルシネマの技術仕様を発表しました。この技術仕様はDCI仕様と呼ばれ、デジタルシネマ技術の事実上の国際標準として映画産業へ大きなインパクトを与える可能性を持っており、今後、世界的にDCI仕様準拠の配給・興行システムによるデジタルシネマが本格的に普及すると予想されています。【報道発表資料より抜粋】



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