2009年8月7日金曜日

映画!映像の表現と音の役割3 『闇の子供たち』

「映画!映像の表現と音の役割」シリーズ第3 回セミナーを8 1 日に開催いたしました。今回は『闇の子供たち』を取り上げ、イマジカ第1 試写室にて参考上映に引き続きセミナーを開催しました。
セミナー参加者は会員30 名、賛助会員17 名、非会員(業界関係者限定)13 名、学生36 名、合計96 名と盛況に開催することができました。
懇親会出席者69名であり、当協会主催のセミナーとして成功裏に開催できたと考えます。セミナー開催内容の一端を報告しますと、ゲストは阪本順治監督と作曲家の岩代太郎氏、そして録音を担当した志満順一氏に聞き手役をお願いしました。
阪本順治監督の映画作品に向き合うスタンス。岩代太郎氏の作品合った音楽を成立させる考え方。志満順一氏の同時録音に対する姿勢。また、音響効果を担当した佐々木英世氏の音響効果音処理についての考え方、など作品作りに対する思いや考え方をそれぞれの立場で披露していただきました。
セミナー後の懇親会では、阪本順治監督や岩代太郎氏を囲む若い方々の質問の輪が絶えませんでした。シリーズ化として開催するとの味合いで「映画!映像の表現と音の役割」を大項目の主題に掲げて3 品のセミナーを開催してきましたが、徐々に参加人数も増加しており開催する意義が業界に浸透してきたと考えております。
今後も当委員会で逸品を厳選し、会員及び業界の皆様が参考になるセミナーとして開催できるよう考えております。
セミナーを開催するには、協力社がいなくては開催ができません。『闇の子供たち』のセミナー開催に協力いただいたイマジカ様、ゴー・シネマ様、キノ様、ご協力ありがとうございました。



2009年4月4日土曜日

映画! 映像の表現と音の役割2『スカイ・クロラ』

  「映画! 映像の表現と音の役割」 シリーズ第2回として、アニメーション映画『スカイ・クロラ』の上映を行い、押井守監督と録音担当者である井上秀司氏をゲストに迎えお話を伺いました。独自の世界観を持ってる押井監督ゆえの視点による 興味深い話を伺う事が出来ました。

放送など公のメディアでは伺う事の出来ない部分も率直に、そして映画の音作りについてもストレートなご意見を伺い貴重な機会となりました。開催当日JR事故でストップしていたのに係わらず、参加者は会員39名、非会員21名、学生28名、合計88名であり盛況に開催することが出来ました。

 「映画! 映像の表現と音の役割」 シリーズ第2回

≪ゲスト 押井 守 監督、井上 秀司氏≫
 主 催…… (協)日本映画・テレビ録音協会 技術セミナー委員会
開催日時… 2009年3月28日(土) 13:00~17:15
開催会場… IMAGICA東京映像センター第1試写室
協 力…… プロダクションI.G 、IMAGICA東京映像センター
会 費…… 会員:1,000円 非会員:2,000円
講 師…… 押井 守 監督         井上 秀司 氏(『スカイ・クロラ』担当ミクサー)
 司会進行…柿澤 潔  

 開催内容12:30~13:00 受付、開場
13:10~15:15 映画『スカイ・クロラ』Dts-ES上映
15:30~17:15 セミナー
17:30~19:00 懇親会「ルミエール」にて

≪押井守監督・プロフィール≫
アニメーション映画や実写映画の監督であり演出家。その他にも小説家、脚本家、ゲームクリエィター、漫画原作者と活動は幅広い。
代表作として、『ダロス』(83)、『うる星やつら オンリー・ユー』(83)、『うる星やつら 2 ビューティフル・ドリーマー』(84)、『天使のたまご』(85)、『機動警察パトレイバー the Movie』(89) 〈第7回アニメ大賞受賞〉、『GOST IN THE SHELL /攻殻機動隊』(95) 〈押井監督の名を一躍国際的に轟かせた作品〉、『イノセンス』(04)〈カンヌ国際映画祭で日本SF大賞を受賞〉、『スカイ・クロラ』(08)〈ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門ノミネート〉等がある。
実写映画作品として、『紅い眼鏡』(87)、『ケルベロス 地獄の番犬』(91)、『トーキング・ヘッド』(92)、『アヴァロン』(01)、『真・女立食師列伝』(07)等がある。
映画以外にも、テレビアニメ、OVA、CDドラマ、ラジオドラマ、博展映像なども手掛け著書も多い。最近、舞台演劇『鉄人28号』の脚本・演出も行ない話題となった。

 ≪井上秀司氏・プロフィール≫
東京テレビセンターに所属。主な担当作品は、松山善三監督『北壁に舞う』(78)、羽仁進監督『アフリカ物語』(80)、成島東一郎監督『オイディプスの刃』(85)、降旗康男監督『タスマニア物語』(90)、バルジンナム監督『チンギスハーン』(92)、崔洋一監督『マークスの山』(95)。
アニメーション映画として、安彦良和監督『アリオン』(86)。富野由悠季監督『機動戦士ガンダム・逆襲のシャー』(88)、『機動戦士ガンダム・F91』(91)。高畑勲監督『おもひでぽろぽろ』(91)、『となりの山田君』(99)。近藤喜文監督『耳をすませば』(95)。出崎統監督『ブラックジャック』(96)。りんたろう監督『アレクサンダー戦記』(98)。宮崎俊監督『天空の城ラピュタ』(86)、『となりのトトロ』(88)、『魔女の宅急便』(89)、『もののけ姫』(97)、『千と千尋の神隠し』(01)、『ハウルの動く城』(04)、『崖の上のポニョ』(08)等を担当している。
押井監督とは『機動警察パトレイバー the Movie』以降の主な押井監督作品を担当しており、『スカイ・クロラ』も担当している。





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