2019年10月8日火曜日

第14回「映画!映像の表現と音の役割」

第14回「映画!映像の表現と音の役割」

皆様、長らくお待たせしました。令和になって初めてのセミナー開催です。

「映像」と「音」で表現する映画。その中には制作者達の意図や思いが込められています。

今回上映する作品は、2019年度数々の映画賞を受賞し、当協会でも
昨年度録音賞・音響効果賞に輝いた、白石和彌監督作品 「弧狼の血」です。

セミナー講師には監督・白石和彌氏、音楽・安川午朗氏、録音・浦田和治氏
音響効果・柴崎憲治氏の4人をお迎えします。

作品に対する思いやこだわり、そして映像と音の関係など質疑応答を含めて伺う予定です。    

皆様、振るってご参加下さい!


              記 
   

  『弧狼の血』  白石和彌監督作品


  主 催   ()日本映画・テレビ録音協会 技術セミナー委員会

開催日時… 2019年9月21日() 14:00~18:00
開催場所… イマジカ東京映像センター第一試写(五反田)
協 力…… 東映株式会社・IMAGICA
会 費…… 協会員・賛助会員   無料 
         一般・学生     1,000円
定 員…… 100名(定員になり次第締め切ります)
締め切り… 2019年9月20(金)

開催内容
14:00〜  受付開始
14:30〜  主催者挨拶 ・上映開始 (DCP上映125分)
16:40〜  休憩
17:00〜  セミナー 開始
         講師  白石和彌・安川午朗・浦田和治・柴崎憲治
         司会  志満順一(予定)
18:00 閉会予定

2017年9月11日月曜日

第13回「映画!映像の表現と音の役割」

第13回「映画!映像の表現と音の役割」
「映像」と「音」で表現する映画。

その中には制作者達の意図や思いが込められています。
当協会が主催するセミナー「映画!映像の表現と音の役割」では毎回ご参加の皆様から好評を得ています。

第13回目のセミナーでは、2016年度数々の映画賞を受賞し大変話題となった『湯を沸かすほどの熱い愛』です。

セミナー講師には、この作品が商業映画監督デビューとなった中野量太氏録音技師の久連石由文のお二人をお迎えし作品に対する思いやこだわり、そして映像と音の関係など質疑応答を含めて伺う予定です。

ふるってご参加下さい。

             

 『湯を沸かすほどの熱い愛』  中野量太監督作品

主 催   (協)日本映画・テレビ録音協会 技術セミナー委員会

開催日時… 2017年10月4日(水) 13:30~18:00 
開催場所… 東京現像所本社第二試写室(調布市富士見町)
協 力…… クロックワークス・東京現像所
会 費…… 協会員・賛助会員   無料 
       一般・学生     1,000円
定 員…… 100名(定員になり次第締め切ります)

開催内容
14:00〜 受付開始
14:30〜 主催者挨拶 ・上映開始 (DCP上映125分)
16:40〜 休憩
17:00〜 セミナー 
        講師  脚本・監督:中野量太 録音:久連石由文
       司会  志満 順一(当協会員)
18:00 〜 閉会予定


申し込みはこちら

2017年3月11日土曜日

技術セミナー開催のご案内

    技術セミナー委員会

       来たる3月29日(水曜日)NHK設備見学会を開催します。
       大変貴重な機会ですのでぜひご応募下さい。
       当日は渋谷のNHK放送センター内にある、
       CR-300フォーリーステージと現在試験放送が始まった
   スーパーハイビジョンで提供されている、
       22.2chサラウンドの制作現場を見学できます。

                    
○ 集合日時:329()14時 渋谷NHK放送センター 西口玄関
        所用時間は3〜4時間程度を予定してます。
○ 説明担当:CR-300 音響デザイン・林シニアディレクター
           CD-607 番組制作技術部 音声・阿部チーフエンジニア      
○ 参加資格:協会員・賛助会員
○ 応  募:3月26日までに、協会事務局に電話にて登録をお願いします。
           ※20名になり次第締め切らせていただきます。
                協会事務局 ☎ 03-3355-6076 

2016年5月9日月曜日

第11回 「映画!映像の表現と音の役割」

「映像」と「音」で表現する映画。
その中には制作者達の意図や思いが込められています。
当協会が主催するセミナー「映画!映像の表現と音の役割」では
毎回ご参加の皆様から好評を得ています。
第11回目のセミナーは
2014年3月公開の中村義洋監督作品
「白ゆき姫殺人事件」の特別上映を行います。

上映後のセミナーでは、ゲストに監督中村義洋氏・音楽安川午朗氏
録音松本昇和氏の3名をお迎えして、
作品に対する思いやこだわり、そして映像と音の関係など
質疑応答を含めて伺う予定です。
ふるってご参加下さい。



第11回 「映画!映像の表現と音の役割」

『白ゆき姫殺人事件』  中村義洋監督作品

主 催.......  (協)日本映画・テレビ録音協会 技術セミナー委員会
開催日時…    2015年10月3日(土) 13:30〜17:30
開催場所…    五反田イマジカ第一試写室
協 力……    イマジカ 東京映像センター
会 費……    協会員・賛助会員無料 ( 一般、学生 1,000円 )
定 員……    100名(定員になり次第締め切ります)

開催内容
 13:30〜    受付、開場
 14:00〜    主催者挨拶・『白ゆき姫殺人事件』上映 126分
 16:10〜    休憩
 16:30〜    セミナー (約1時間)
         講師  監督中村義洋氏・音楽安川午朗氏
             録音松本昇和氏
 17:30        閉会

2015年6月17日水曜日

第10回 「映画!映像の表現と音の役割」



「映像」と「音」で表現する映画。その中には制作者達の意図や思いが込められています。
当協会では「映画!映像の表現と音の役割」をテーマにセミナーを開催してまいりました。

第 10回目となる今回のセミナーでは、1986年8月公開の宮崎駿監督作品「天空の城ラピュタ」をフイルム&DCP(一部抜粋)で特別上映します。 上映後 のセミナ­­ーで「天空の城ラピュタ」の整音を担当された井上秀司氏から、作品に対する思いやこだわり、そして映像と音の関係などを伺います。 皆さ まのご参加をお待ちしております。


『天空の城 ラピュタ』  宮崎駿監督作品

    
主 催 (協)日本映画・テレビ録音協会 技術セミナー委員会
日 時・・・・・2015年7月11日(土) 12:30~17:15
場 所・・・・・IMAGICA第一試写室
会 費・・・・・協会員・賛助会員無料 (学生 1,000円 )
参加資格・・協会員・賛助会員・映像関係を専攻している学生限定
定 員・・・・・100名( 定員になり次第締め切ります)

ゲスト・・・・・井上秀司氏 (他1名を予定)
協 力・・・・・IMAGICA 東京映像センター


開催内容
12:30〜受付
13:00〜主催者挨拶 
       「天空の城 ラピュタ」上映 (124分DOLBY STEREO )

15:15〜休憩
15:30〜セミナー( DCP版一部抜粋上映、素材音源使用予定 )
      ゲスト 井上秀司 他
      質疑応答
17:15 閉会

定員になりましたので締め切らせていただきます。
ありがとうございました。

2015年5月21日木曜日

Pro tools プラグインAny mix Pro勉強会


 IOSONO 社のAny mix Proは、簡単な操作でモノやステレオの素材を5.1ch7.1chにアップコンバートする事ができます。また、サラウンド空間の中の音を、遠近感をつけながら自由に動かす事ができるプラグイン・ソフトウェアです。
 
 昨年公開された「ホビット」や多くのハリウッド映画に使用されています。日本の作品でも使われ始め、その能力の高さと手軽さが話題になっています。

日本映画テレビ録音協会ではこの革新的なプラグインの勉強会を企画いたしました。

プラグインソフトを大きなダビングステージで試聴する機会はあまり無いと思いますが、今回角川大映スタジオ様にご協力をいただき、ダビングステージの勉強会が実現しました。

対象者は日本映画テレビ録音協会会員と、その紹介者とさせていただきます。

受付はホームページのみで先着30名とさせていただきます。

日程:66日(土)
時間:1430受付開始 15時開始 2時間程度
料金:無料

内容
1,Any mix Proの概要         フォーミュラ・オーディオ 小倉孝司 氏 
2,Any mix Proの映画での使用例   録音技師 石貝洋
 各 20分程度
3,Q&A 

※駐車場は用意していませんので公共交通機関をご利用ください。

2014年8月31日日曜日

第9回 「映画!映像の表現と音の役割」 『舟を編む』 石井裕也監督作品

「映像」と「音」で表現する映画。その中には制作者達の意図や思いが込められてい ます。 当協会が主催するセミナー「映画!映像の表現と音の役割」では、 毎回ご参加の皆様から好評を得ています。

第9回目のセミナーは、2013年4月公開の石井裕也監督作品「舟を編む」 の特別上映を行います。本作品は今年度の、当協会最優秀録音賞を 受賞しております。 上映後のセミナーでは、ゲストに石井裕也監督、録音担当の加藤大和氏 音響効果担当の小島彩氏、音楽担当の渡邊崇氏(予定)をお迎えして 撮影から完成までの苦労、作品に対する思いやこだわり、 そして 映像と音の関係などについて伺う予定です。 参考になるお話が多い事と思いますのでぜひご参加ください。 

第9回 「映画!映像の表現と音の役割」

『舟を編む』  石井裕也監督作品

製作 「舟を編む」製作委員会 配給 アスミックエース・松竹  

主 催…… (協)日本映画・テレビ録音協会 技術セミナー委員会
開催日時…  2014年10月4日(土) 14:30~18:00
開催場所…  IMAGICA 第一試写室 協 力……  IMAGICA 東京映像センター
特別協力… 松竹株式会社
会 費……  協会員無料 (一般、学生 1,000 円 )
定 員……  100 名(定員になり次第締め切ります) 

□ 開催内容
14:00~14:30 受付、開場
14;30~14:35 主催者挨拶
14:35~16:50 『舟を編む』上映 (133分)
16:50~17:00 休憩
17:00~18:00 セミナー

お申し込みはこちらから 

2013年5月10日金曜日

勉強会 ダビングルームのモニターについて

1月15日に「ダビングルームのモニターについて」をテーマに報映産業株式会社さんのセミナールームをお借りして、勉強会を行いました。
 
 報映産業株式会社でAMS/NEVEのコンソール担当されている松田さんは、海外でドルビーデジタルが始まった頃からハリウッドのダビングスタジオを訪れ、そのシス
テム研究し、日本で多くのダビングルームを設計された方です。そのような経験からご自身の手がけるAMS Neveのコンソールを中心とするダビングルームのシステムについて、お話していただきました。映画のダビングルームには、素材の台詞、音楽、効果音を再生するそれぞれのPro toolsとレコーダーとなるPro toolsがコンソールにつながっています。この関係を音声信号と同期信号の流れを書いた図を元に解説していただきました。

日野原さんはヒビノ株式会社でJBLのスピーカーを30年近く手がけられている方です。JBLは映画がトーキーになる頃から映画音響とのかかわりがあります。今回はJBLについて名前の由来、創設から現在に至るまでの歴史。ご自身がホール音響から映画音響の世界に進出してきた時の苦労話。そして音響シュミレーションを使ったシネコンやダビングルームの調整方法。5.1chを超える新しい多チャンネルの映画の音響システムの話など、普段なかなか聞けないお話を伺いました。

 中村さんは30年以上のキャリアを持つ録音技師さんで数々の劇場用映画を手がけています。中村さんには映画の音響がモノラルであった頃から、最新のダビングルームのモニターシステムについて語っていただきました。今までのダビングの経験や、自分でミックスをした音をハリウッドのダビングルームで聞いた時の体験から、映画音響のモニターシステムについて大変興味深い考察していただきました。会場からの質問でデジタルシネマに変わりつつある中でのセリフに対するイコライザーの使い方や、各ダビングルームでのモニター環境の違いの対応の仕方などにも答えて頂き、大変盛り上がり多くのことを学ぶ事ができました。

 録音協会としては多くの方に勉強会に参加していただきたいと思っていますが、予算の関係で協会員の方に勉強会開催のお知らせを郵送する事がなかなかできません。開催の連絡方法がホームページと運営委員の方へのメールとなっています。今後も協会員の交流と技術の向上を目指して勉強会を開催していこうと考えています。是非ホームページやフェイスブックのチェックをこまめにお願いします。今回ご協力いただきました報映産業株式会社さんとヒビノ株式会社さんには改めてお礼を申し上げます。ありがとうございました。

2012年3月19日月曜日

ラウドネス運用に向けた勉強会

皆様もご存知のとおり民放連では本年10月1日からの放送に関して地上波及びBS各局で新しい音量規制が適用されます。またNHKでも導入に向けた検討が行われています。今までのVUメーターに頼った方法ではなく、ARIB TR-B32「デジタルテレビ放送番組におけるラウドネス運用基準」に準拠したラウドネスメーターで番組全部の平均ラウドネス値を出すという方法です。
普段からTV番組の制作をされている方はもちろんですが、映画がメインという方も2次使用3次使用でオンエアーされる事が多いと思います。その場合どこかの段階で運用基準である「ターゲットラウドネス値 -24LKFS」という値にしなければ、放送局に納品できなくなります。今製作されている作品もですが、過去に製作された作品も2012年10月以降オンエアーされる場合は同様になります。そのラウドネス値にあわせるという作業があることを製作者側にもわかってもらうため、我々録音する側が知っている必要があります。

詳しくは下記のホームページをご覧ください。

民放連「ラウドネス関連」のページ→http://www.nab.or.jp/loudness/
日本ラウドネスメータ協議会→http://www.j-lma.org/

尚、今回の勉強会にあたり角川大映撮影所ポストプロダクション様の協力を頂き、当日は見学会も実施しました。

日時:3月17日
ポストプロダクション見学会:13時~15時
休憩:15時~15時30分
ラウドネス勉強会:15時30分~17時30分
懇親会調布近辺:18時~
講師:岡本幹彦(NHK放送技術局制作技術センター番組制作技術部 専任部長)
場所:角川大映撮影所(京王相模原線京王多摩川駅徒歩3分)
参加費:無料(懇親会は別途)






2011年3月12日土曜日

映画!映像表現と音の役割6『メゾン・ド・ ヒミコ』

2011 3 5 日、第六回目の今回は、東京五反田イマジカにて2005 年に公開された映画『メゾン・ド・ヒミコ』の監督・犬童一心氏と、音楽監督・細野晴臣氏をゲストに迎えての開催となった。進行役は、この作品の録音を担当した志満順一氏が勤めた。参加者は会員、賛助会員、映像関係の学生等約70 名。

2010年11月13日土曜日

映画!映像表現と音の役割5 『ウルトラミラクルラブストーリー』

「映画!映像表現と音の役割」シリーズ第5 回は、2010 11 6 日、IMAGICA 東京映像センター第一試写室に置いて開催されました。
今回は、映画『ウルトラミラクルラブストーリー』の横浜聡子監督と、録音を担当した加藤大和氏をゲストに迎えました。
『ウルトラミラクルラブストーリー』は、恋を知らない変わり者の青年が初めて恋をして、奇跡のような出来事を次々に呼び起こす様を描いたラブストーリー。松山ケンイチが主演を務め、自身の故郷・青森を舞台に全編津軽弁のセリフに挑む。監督・脚本は彼と同じ青森出身で、前作『ジャーマン+雨』で一躍注目を集めた期待の新人・横浜聡子氏、津軽弁で全編を通したため、その内容が理解できない部分が多々あり、その辺りの是非がトークの大部分を占めました。

2010年5月7日金曜日

テレ ビ!映像の表現と音の役割4『坂の上の雲』

 シリーズ第四回目は、NHK のご協力により「テレビ!映像の表現と音の役割」と題して4 30 日、NHK 放送センター西館4FCA 421 オーディションルームにて開催致しました。
今回は、昨年末に放送された『坂の上の雲』シリーズ第一回作品です。
セミナーゲストは、監督の柴田岳志氏、音響デザインの西ノ宮金之助氏、担当ミクサーの加村武氏、野原恒典氏の皆さんです。ハイビジョンの大画面で再生(5.1ch)された迫力ある音は、大勢の参加者(74 名)も満足されていました。
司会はNHK の谷田洋一氏が担当されました。

2009年8月7日金曜日

映画!映像の表現と音の役割3 『闇の子供たち』

「映画!映像の表現と音の役割」シリーズ第3 回セミナーを8 1 日に開催いたしました。今回は『闇の子供たち』を取り上げ、イマジカ第1 試写室にて参考上映に引き続きセミナーを開催しました。
セミナー参加者は会員30 名、賛助会員17 名、非会員(業界関係者限定)13 名、学生36 名、合計96 名と盛況に開催することができました。
懇親会出席者69名であり、当協会主催のセミナーとして成功裏に開催できたと考えます。セミナー開催内容の一端を報告しますと、ゲストは阪本順治監督と作曲家の岩代太郎氏、そして録音を担当した志満順一氏に聞き手役をお願いしました。
阪本順治監督の映画作品に向き合うスタンス。岩代太郎氏の作品合った音楽を成立させる考え方。志満順一氏の同時録音に対する姿勢。また、音響効果を担当した佐々木英世氏の音響効果音処理についての考え方、など作品作りに対する思いや考え方をそれぞれの立場で披露していただきました。
セミナー後の懇親会では、阪本順治監督や岩代太郎氏を囲む若い方々の質問の輪が絶えませんでした。シリーズ化として開催するとの味合いで「映画!映像の表現と音の役割」を大項目の主題に掲げて3 品のセミナーを開催してきましたが、徐々に参加人数も増加しており開催する意義が業界に浸透してきたと考えております。
今後も当委員会で逸品を厳選し、会員及び業界の皆様が参考になるセミナーとして開催できるよう考えております。
セミナーを開催するには、協力社がいなくては開催ができません。『闇の子供たち』のセミナー開催に協力いただいたイマジカ様、ゴー・シネマ様、キノ様、ご協力ありがとうございました。



2009年4月4日土曜日

映画! 映像の表現と音の役割2『スカイ・クロラ』

  「映画! 映像の表現と音の役割」 シリーズ第2回として、アニメーション映画『スカイ・クロラ』の上映を行い、押井守監督と録音担当者である井上秀司氏をゲストに迎えお話を伺いました。独自の世界観を持ってる押井監督ゆえの視点による 興味深い話を伺う事が出来ました。

放送など公のメディアでは伺う事の出来ない部分も率直に、そして映画の音作りについてもストレートなご意見を伺い貴重な機会となりました。開催当日JR事故でストップしていたのに係わらず、参加者は会員39名、非会員21名、学生28名、合計88名であり盛況に開催することが出来ました。

 「映画! 映像の表現と音の役割」 シリーズ第2回

≪ゲスト 押井 守 監督、井上 秀司氏≫
 主 催…… (協)日本映画・テレビ録音協会 技術セミナー委員会
開催日時… 2009年3月28日(土) 13:00~17:15
開催会場… IMAGICA東京映像センター第1試写室
協 力…… プロダクションI.G 、IMAGICA東京映像センター
会 費…… 会員:1,000円 非会員:2,000円
講 師…… 押井 守 監督         井上 秀司 氏(『スカイ・クロラ』担当ミクサー)
 司会進行…柿澤 潔  

 開催内容12:30~13:00 受付、開場
13:10~15:15 映画『スカイ・クロラ』Dts-ES上映
15:30~17:15 セミナー
17:30~19:00 懇親会「ルミエール」にて

≪押井守監督・プロフィール≫
アニメーション映画や実写映画の監督であり演出家。その他にも小説家、脚本家、ゲームクリエィター、漫画原作者と活動は幅広い。
代表作として、『ダロス』(83)、『うる星やつら オンリー・ユー』(83)、『うる星やつら 2 ビューティフル・ドリーマー』(84)、『天使のたまご』(85)、『機動警察パトレイバー the Movie』(89) 〈第7回アニメ大賞受賞〉、『GOST IN THE SHELL /攻殻機動隊』(95) 〈押井監督の名を一躍国際的に轟かせた作品〉、『イノセンス』(04)〈カンヌ国際映画祭で日本SF大賞を受賞〉、『スカイ・クロラ』(08)〈ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門ノミネート〉等がある。
実写映画作品として、『紅い眼鏡』(87)、『ケルベロス 地獄の番犬』(91)、『トーキング・ヘッド』(92)、『アヴァロン』(01)、『真・女立食師列伝』(07)等がある。
映画以外にも、テレビアニメ、OVA、CDドラマ、ラジオドラマ、博展映像なども手掛け著書も多い。最近、舞台演劇『鉄人28号』の脚本・演出も行ない話題となった。

 ≪井上秀司氏・プロフィール≫
東京テレビセンターに所属。主な担当作品は、松山善三監督『北壁に舞う』(78)、羽仁進監督『アフリカ物語』(80)、成島東一郎監督『オイディプスの刃』(85)、降旗康男監督『タスマニア物語』(90)、バルジンナム監督『チンギスハーン』(92)、崔洋一監督『マークスの山』(95)。
アニメーション映画として、安彦良和監督『アリオン』(86)。富野由悠季監督『機動戦士ガンダム・逆襲のシャー』(88)、『機動戦士ガンダム・F91』(91)。高畑勲監督『おもひでぽろぽろ』(91)、『となりの山田君』(99)。近藤喜文監督『耳をすませば』(95)。出崎統監督『ブラックジャック』(96)。りんたろう監督『アレクサンダー戦記』(98)。宮崎俊監督『天空の城ラピュタ』(86)、『となりのトトロ』(88)、『魔女の宅急便』(89)、『もののけ姫』(97)、『千と千尋の神隠し』(01)、『ハウルの動く城』(04)、『崖の上のポニョ』(08)等を担当している。
押井監督とは『機動警察パトレイバー the Movie』以降の主な押井監督作品を担当しており、『スカイ・クロラ』も担当している。





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2006年6月21日水曜日

映画! 映像の表現と音の役割1『明日への遺言』

映画『明日への遺言』の上映を行い、小泉堯史監督と録音担当者である紅谷愃一氏をゲストに招きお話を伺いました。
映像と音との関係を中心に撮影時の苦労話や映画に対する両氏の思いやこだわりなどお聞きする事ができました。また、小泉監督と紅谷氏は黒澤明監督を支えてきた方でもあり、黒澤監督の映画に対する姿勢なども伺いました。

参加者は会員30名、非会員27名、学生21名、合計78名であり盛況に開催することができました。

映画! 映像の表現と音の役割』シリーズ

第一回≪ゲスト 小泉 堯史氏、紅谷 愃一氏≫

主 催……日本映画・テレビ録音協会 技術セミナー委員会
開催日時…2008年6月14日(土) 13:00~17:00
開催会場…IMAGICA東京映像センター 第一試室
協 力……エース・プロダクション、アスミック・エースエンタテイメントIMAGICA東京映像センター
会 費……会員:1,000円 一般:2,000円 懇親会費:1,000円(別途徴収)
司会進行…小野寺 修

開催内容
12:30~13:00  受付、開場
13:00~15:00  映画『明日への遺言』の上映
15:15~17:00  セミナー
17:15~19:00  懇親会 IMAGICA B-1「ルミエール」にて

≪小泉 堯史監督・プロフィール≫
黒澤明監督に師事し、長年にわたって助監督を務める。黒澤監督の死後、その遺作シナリオ『雨上がる』(00)を映画化し監督デビューをする。この作品で、ヴェネチア国際映画祭の緑の獅子賞、日本アカデミー賞で作品賞をはじめとする8部門で受賞。さらに『阿弥陀堂だより』(02)でも日本アカデミー賞を2部門受賞するなど、現在最も注目される映画監督の一人である。『博士の愛した数式』(06)、最新作『明日への遺言』(08)がある。

≪紅谷 愃一氏・プロフィール≫
代表作として、今村昌平監督として『神々の深き欲望』(68)、『楢山節考』(83)、『黒い雨』(89)、『うなぎ』(96)、他に長谷川和彦監督『太陽を盗んだ男』(79)、深作欣二監督『復活の日』(80)、相米慎二監督『セーラー服と機関銃』(81)、森谷司郎監督『海峡』(82)、蔵原惟繕監督『栄光への5000キロ』(69)、『南極物語』(83)、黒澤明監督『八月の狂詩曲』(91)、降旗康男監督『鉄道員』(99)、今村昌平監督『セプテンバー11』(02)、澤井信一郎監督『蒼き狼』(07)等がある。
小泉堯史監督作品は全て紅谷氏が担当している。紅谷氏は、黒澤明監督『夢』(90)で米国MP.S.E/GOLDEN REEL賞の他、毎日映画コンクール録音賞、日本アカデミー賞最優秀録音賞、日本映画テレビ技術賞などの数多くの賞を受賞している。



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2006年3月28日火曜日

2006年3月21日 アレン氏が語る・映画の音

~Mixer クリエーティブセミナー~

主催・・・・・・・・(協)日本映画・テレビ録音協会 技術・セミナー委員会
開催日時・・・・ 平成18年3月21日(火)15:00~17:15
セミナー会場・・IMAGICA東京映像センター(五反田) 第一試写室
懇親会会場・・・IMAGICAルミエール 17:30~19:30
会費・・・・・・・・・会員:2000円 一般:3000円 (懇親会費を含む)
参加人数・・・・・73名
協力 Dolby Laboratories,Inc コンチネンタルファーイースト 
         IMAGICA東京映像センター
講師 イオアン・アレン氏
通訳 芳賀まきさん
進行 井上秀司氏

■セミナー内容■
映画サウンドはモノラル~サラウンド~デジタルに変化その変化がいかにミックスに影響を与えたか?
ベストサウンドトラックの作品はどのようなものか、それは何故なのか?
どのような音表現が最も効果的か?
デジタルシネマはもっとチャンネルが必要か?
フィルムサウンドトラックをDVDに変換する時に何を変えなければならないか?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

映画サウンドのデジタル化が進み、映画制作環境も変貌しています。およそ80年前、映画サウンド(光学録音方式)が実用化となり、モノラルからサラウンド、そして今日のデジタルサウンドへと進化し、「音の表現力」が「作品の表現」に大きく影響を与え続けてきたといえます。
今回、Dolby Stereoフィルムプログラムの開発者として高名であるイオアン・アレン氏をお招きして、『映画の音』をテーマとしてセミナーを開催致しました。
「モノラルからデジタルまでの変遷」そして「音の表現力」や「ミックスに影響を与える事柄」等いろいろと語って頂きました。アナログからデジタルまでの映画音響の変遷を知り尽くしているアレン氏。映画音響界に長年携わってきたアレン氏の見識や見解は、我々としても再認識すべき事柄が多く大変参考となりました。
セミナー開催日が祝日となりましたが、高名なアレン氏の講演を是非聞きたいと集まった人数は73名、懇親会まで大勢参加を頂き成功裏に開催できました。

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【イオアン・アレン氏 プロフィール】
1969年Dolby Laboratories,Incに入社、現在同社上級副社長。アレン氏はDolby Stereo フィルムプログラムの開発者として高名な方ですが、SMPTE,AES,ISO,ITEA, BKSTS,アカデミー技術協会,TASA,DC-24などの映画音響基準策定にも多大に貢献されております。又、多くの刊行記事及び技術文献も発表しており、映画音響に貢献したとして、SMPTEのサミエルL.ワーナー賞、アカデミー技術協会より科学技術賞、オスカー賞など数多く受賞されております。現在、ダイトラックコミッティの会長、TASAの技術会長も勤めております。


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セミナー参加者 ご感想  ~アンケートより~

・やはり、尊敬するアレンさんのセミナーは大変有意義でした。
・内容をもうすこし絞った方がよかった。
・大変有意義でした。おつかれさまでした。
・5.1や6.1のMIX及びアナログのMIXについて、具体的な意見の交換が行えるようなセミナーであったかどうかは少々ずれた様だが、中々興味深く面白い企画だった。
もう少し、質疑応答の時間があれば良かった。
・モノラルから5.1の遍歴、変移が理解できた。
・大変良いテーマだったと思います。
・ドルビーの開発者から、サラウンドの考え方、エフェクトの考え方を直接聞くことができて良かった。
・少し、ドルビーや5.1に対しての自分の知識が深まったと思います。
・非常に興味深く、面白かったです。
・最近の動向について、もっとお聞きしたかったです。
・目を引くテーマが多く、また知りたいと思っている事が多かった。
・実作業に近い話が多く楽しめた。次回作品に生かしてみたい。
・実際のアレン氏の話が聞けて貴重な経験になった。
・時間が短いのでしょうがないが、もう少し深く掘り下げて聞きたかった。



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2005年12月9日金曜日

2005年12月2日 最新4K デジタルシネマ

米国・DCIが発表したデジタルシネマ規格が業界で注目されています。

すでに報道等でご存知の方もいると思いますが、米国・ワーナーブラザース、ワーナーエンタティメントジャパン、NTT、NTT西日本、東宝の5社は、デジタルシネマ配給から興行までのサービスモデルの確立や技術検証を目的とした共同トライアル「4K Pure Cinema」を10月22日から実施しています。

第一弾として、ティム・バートン監督の『コープス・ブライド』がシネマメディアージュで公開。現在は、マイク・ニューウェル監督の『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』がVIRGIN TOHO シネマズ 六本木ヒルズで公開中です。

この映画の注目すべき点とは
1. 世界に先駆けて、最新映画をDCI仕様デジタルシネマ版にてネットワーク配信・興行している。
2. 最高品質である4K規格4,096×2,160画素、800万画素クラスで上映している。(現状の標準は2K規格2,048×1,080画素、200万画素クラス)

当協会の理事や分科会メンバーに「興味ある方は一緒に鑑賞しましょう」と声をかけましたら、30名程が集まりました。12月2日の鑑賞会に参加した会員の意見として、「以前フィルムで見たが、フィルムでは少しロングの大勢の人達の顔が良く分からなかったのが、4Kデジタルシネマでは顔がハッキリ分かった」「黒のシマリも良くなって、映像も鮮明だ」「冒頭のワーナーのロゴでデジタルシネマとしての鮮明さがハッキリ分かる」「5.1の音も音質が良かった」などと好評でした。

現在も、VIRGIN TOHOシネマズ 六本木ヒルズ「#2スクリーン」に於いて4Kデジタルシネマ版『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』が公開中です。大阪ではTOHOシネマズ高槻で公開中。非圧縮の5.1チャンネル・サウンドは鮮明です。興味ある方はどうぞ!!

文章  井上秀司氏  2005.12.9

※    DCI・・「デジタルシネマ」と呼ばれる最先端の技術を活用した上映方式への移行が進展しています。このデジタルシネマの映写及び配給に関する技術仕様を制定するために2002年に米国7大メジャースタジオによって設立された業界団体であるDCI(Digital Cinema Initiatives)は、2005年7月、デジタルシネマの技術仕様を発表しました。この技術仕様はDCI仕様と呼ばれ、デジタルシネマ技術の事実上の国際標準として映画産業へ大きなインパクトを与える可能性を持っており、今後、世界的にDCI仕様準拠の配給・興行システムによるデジタルシネマが本格的に普及すると予想されています。【報道発表資料より抜粋】



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2005年5月14日土曜日

2005年5月7日 最新ハードディスク同時録音機 2 録音技術者に聞く

主催 (協)日本映画・テレビ録音協会 技術セミナー委員会
日時 平成17年5月7日(土)15:00~17:00
会場 IMAGICA東京映像センター 第二試写室
定員 先着60名(事前申し込み制)
協賛 録音連絡協議会
協力 株式会社IMAGICA東京映像センター
司会進行・・・井上秀司氏

パネラー
○浦田 和治氏……………002Rack/MOTU/Mobil-IO/ProTools
○志満 順一氏……………Mobil-IO/HHB
○武 進氏…………………NAGRA-V
○高野 泰雄氏……………FostexDV824
○白取 貢氏………………Deva/Pyramix

■セミナー内容 ≪HDD同時録音機の活用例の紹介と実情≫
1.撮影現場でのフットワークに関して
     ・電源処理の問題
     ・セッティングに関して
     ・収録トラックに関して
     ・ファイル名の設定に関して
     ・バックアップの対処に関して

2.編集部への送りに関して
     ・メディアは何か・試写などの対応

3.音整理、整音作業に関して

4.活用することのメリットに関して

5.デジタル化に伴う録音部の仕事量の増加、拘束日数の増加に関して

6.ポスプロ作業のワークフローに関して

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映画製作環境もデジタル化が進み、撮影・編集・録音システムも大きく変化しています。最近、映画の同時録音用にハードディスク・レコーダーを活用する録音技術者が増えています。しかしながら、活用している多くの録音技術者は独自の作業環境を構築すべく各自で模索している状況といえます。
セミナーでは、実際にハードディスク・レコーダーを活用している5名の録音技術者の方々から、撮影から仕上げまでの対応・対処についての実情を伺いました。テープレス化に向かわざるを得ない録音業界、業界関係者の関心も高く、ゴールデンウイーク最中に開催したにも関わらず、48名の参加者(会員:29名、一般:19名)が集まりました。


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【パネラーの紹介(主な担当作品)】
・浦田和治氏(ユルタ) …『真夜中の弥次さん喜多さん』『ジョゼと虎と魚たち』『白痴』
・志満順一氏(ユルタ) …『メゾンドヒミコ』『下妻物語』『傷だらけの天使』
・武進氏(フリーランス)…『血と骨』『草の乱』『午後の遺言状』
・高野泰雄氏(フリーランス)…『4日間の奇跡』『半落ち』『陽はまた昇る』
・白取貢氏(フリーランス)…『パッチギ』『深呼吸の必要』『ホテル・ハイビスカス』


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2004年2月25日水曜日

2005年2月18日 放送界における5.1サラウンド制作へのアプローチ

主催・・・・・(協)日本映画・テレビ録音協会技術・セミナー委員会
日時・・・・・平成16年2月18日(水) 14:25~18:30
会場・・・・・NHK放送センター西館4F オーディションルームCA421
会費・・・・・無料 (但し、セミナー後の懇親会費は別途)
定員・・・・・先着 77名
協力・・・・・NHK、テレビ朝日、テレビ朝日映像
司会進行・・・・岡本 幹彦氏(NHKドラマ番組技術)

≪セミナー内容≫
14:25~14:30 技術セミナー委員会委員長挨拶

14:30~14:55 「デジタル放送における5.1chサラウンドの制作と送出について技術的な部分の報告と課題」 
                           講師・・・・阿部 健彦氏(テレビ朝日)

15:00~15:25  「スポーツ中継における5.1サラウンド制作」
                          講師・・・・居石 浩己氏(NHK中継技術)

15:30~15:55  「テレビドラマにおける5.1サラウンド制作~『川、いつか海へ』と『ミュージックinドラマ ホシに願いを』の制作」 
                          講師・・・・大塚 茂夫氏(NHKドラマ番組技術)

15:55~16:10  休憩

16:10~16:35  「私たちの生きる世界はサラウンド!全編サラウンド同録へのチャレンジ」
                             講師・・・・加藤 直正氏(NHK音響デザイン)

16:40~17:05  「民放における5.1chサラウンド制作実例」 
                             講師・・・・井上 哲氏(テレビ朝日映像)

17:10~17:35「オーディオドラマにおける5.1サラウンドの制作状況」
                            講師・・・・西田 俊和氏(NHKドラマ番組技術)

17:35~17:50   休憩

17:50~18:30「質疑応答&パネルディスカッション」
                       セミナー世話役 NHK 岡本幹彦氏、 テレビ朝日映像 井上 哲氏 

放送におけるデジタル化はBSデジタル、地上波デジタルなどここ2年ほどで急速に進展し映画界同様、放送界も音声のマルチチャンネル化に向けて音声技術者の方々は様々な試みをしています。放送では視聴環境が異なるため互換性の確保や制約が多く、フィルムとは違うサウンドデザインが必要となります。近年の映画製作環境のデジタル化は、HD-VTRなどを使用するため放送業界とのコラボレーションも重要なポイントだと考えます。

今回、技術セミナー委員会では、これらの相互技術を理解するためのデジタルセミナーとして、NHK様の全面的なご協力を頂き、「放送界における5.1サラウンド制作へのアプローチ」のテーマで勉強会を開催できました。

フィルム製作では普段は接することの少ない音響制作へのアプローチや技術に触れる絶好の機会となりました。放送界の最前線で日夜苦労をされている講師の方々に解説して頂き、録音現場における音声収録技術、スポーツ、音楽、ドラマなど多岐にわたる非常に中身の濃い内容で開催できました。


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2003年12月4日木曜日

2003年11月27日 VARICAMデジタルシネマ制作

主催・・・・(協)日本映画・テレビ録音協会 技術・セミナー委員会
日時・・・・平成15年11月27日(木)15:00~17:30
会場・・・・東映株式会社東京撮影所 第一試写室
会費・・・・会員:1000円 一般:2000円 (懇親会費を含む)
定員・・・・先着 50名
協力 松下電器産業株式会社 東映株式会社東京撮影所 報映産業株式会社
司会進行・・・井上秀司氏

≪セミナー内容≫
15:00~15:05 司会挨拶
15:05~15:50 「VARICAM」デジタル映像制作と音処理講師・・・田口 勝行氏 (松下電器産業株式会社)
15:50~15:05  質疑応答
15:05~16:20 「AVID」の対応について講師・・・玉木 則順氏 (報映産業株式会社)
16:20~16:30  質疑応答休憩 10分
16:40~17:15 「東映撮影所に於けるデジタルシネマ制作」講師・・・眞道 正樹氏 (東映株式会社東京撮影所)
17:15~17:30  質疑応答

デジタルシネマ製作での作業工程では、最終工程までに多くのデジタルワークシステムが介在することになり、各々の作業行程で正しく認識した作業が必要となります。今回、松下電器産業株式会社様のご協力を頂き、デジタルシネマ制作・第二弾「VARICAM」についての勉強会を開催しました。VIDEOでありながら、FILMカメラ同様な駒数での収録やFILMの質感で再現できることで脚光を浴びているVARICAMシステム。映画・CM・ドキュメンタリーなどの制作に活用される事が多く、当委員会としても勉強会開催の準備を進めていました。セミナー内容としては上記の講師陣を迎え、VARICAMシステムの機能や特長、音処理の問題、AVIDでの対応面、デジタルシネマ制作上の留意すべき事柄について解説して頂きました。


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2003年8月1日金曜日

2003年7月25日 最新ハードディスク同時録音機

主催・・・・・・ (協)日本映画・テレビ録音協会 技術・セミナー委員会
開催日時・・ 平成15年7月25日(金)14:00~17:00
開催場所・・ 東宝サウンドスタジオ Aスタジオ
定員・・・・・  30名(事前申し込み制)
会費・・・・・  会員:500円  一般:1000円
協力・・・・・ 東宝(株)東宝サウンドスタジオフォステクスカンパニー報映産業(株)ディーエスピージャパン(株)デジデザインジャパン(株)
司会進行・・井上秀司氏

「最新ハードディスク同時録音機の説明とデモンストレーション」

14:00~14:40  Fostex PD-6  フォステクスカンパニー
14:40~15:20  NAGRA-Ⅴ  報映産業株式会社
休憩・・・10分・・・
15:30~16:00  ポータブルPYRAMIX (モバイル仕様)  ディーエスピージャパン株式会社
16:00~16:30  Digi 002  デジデザインジャパン株式会社
16:40~17:00  音質のデモンストレーション
                           各機 Fs:48KHz 24Bitで録音・再生

分科会が立案した『最新ハードディスク(HDD)同時録音機』を勉強会として取り上げました。映画・放送界もデジタル収録・処理の作品が増加しており、従来のテープ録音方式とは違う特徴を武器に持つHDD同時録音機への関心が高まってきています新装の東宝サウンドスタジオをセミナー会場として、最新式HDD同時録音機の機能・特徴等をデモンストレーション交えながら説明して頂く贅沢なセミナーとなりました。


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2003年4月5日土曜日

2003年3月29日 ハリウッド流・映画製作システム 五十嵐廣幸氏

主催・・・・・・(協)日本映画・テレビ録音協会 技術・セミナー委員会
開催日時・・平成15年3月29日(土)15:00~17:00
会場・・・・・・(株)IMAGICA東京映像センター第二試写室
会費・・・・・・会員:1500円 一般:2500円 (懇親会費含む)
協力・・・・・・(株)IMAGICA東京映像センター
講師 五十嵐廣幸氏     司会 井上秀司氏

講演内容 
1.ハリウッド映画プロダクションシステム 
     ・撮影プロジェクト編成と各部署の役割 
2.プロダクションサウンド(同時録音)システム 
     ・ワイヤレスマイクで活躍する「バンパイア・クリップ」とは 
     ・同時録音で使用する機器類 
     ・プロダクションサウンドミキサーの同時録音に対する考え方 
3.ユニオン 
     ・ハリウッド映画人のユニオン 
4.ハリウッド映画製作スタイルの特色 
     ・監督と1st Assistant Director 
     ・スーパーバイザーの役割 米国
  
ハリウッドで一年間の研修(文化庁芸術家在外研修員)を終えられた五十嵐廣幸氏に講演を依頼しました。ご存知のように、ハリウッドは大手映画スタジオやインデペンデント系プロダクションが犇めき、映画制作体制も様々な規模・形態で行われています。ハリウッド映画人の映画制作に対する捉え方、撮影現場での制作体制、同時録音体制、ユニオンとは・・など等、ハリウッドの映画製作現場の最新情報を知りえる貴重な講演となりました。

五十嵐廣幸氏 プロフィール
当協会会員、フリー録音技師 文化庁芸術家在外研修員制度の支援を受けて、平成13年9月からロサンゼルスに滞在。ユニバーサルピクチャーズの作品を代表にSound Mixer, Boom Operator, Sound PAを経験しハリウッド録音と仕上げシステムを学ぶ。


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2002年11月9日土曜日

2002年11月2日 紅谷流 映画録音の世界 ~紅谷愃一氏~

主催・・・・・・・・(協)日本映画・テレビ録音協会 技術・セミナー委員会
開催日時・・・・平成14年11月2日(土)15:00~17:00
開催場所・・・・(株)IMAGICA東京映像センター 第二試写室
定員・・・・・・・・60名(事前申し込み制)
会費・・・・・・・・会員・協賛:500円  一般:1000円
懇親会費・・・・1000円
協力・・・・・・・・(株)IMAGICA
協賛・・・・・・・・録音連絡協議会
講師・・・・・紅谷愃一氏 (フリー録音技師) 司会進行・井上秀司氏    

【講演内容】    
≪映画の中での「録音」のポジション≫   
・監督、メインスタッフ、役者達と録音技師   
・撮影現場は戦場である   
・安易な妥協はあとで自分を苦しめる   
・音のレベル設定、「静と動」   
・モノ~デジタル、映画の音は良くなったか?

 我々の業界は「仕事の技は先輩から盗め・・」などの職人的気質が未だに残っています。デジタル時代に入り、「技術者としての姿勢」がなかなか後輩に伝わりにくい状況となっています。ベテラン録音技師・紅谷愃一氏に開催趣旨を賛同いただき、講演会を開催することができました。ご存知のように、紅谷氏は同時録音にこだわる録音技師として業界で広く認識されている方です。講演では、紅谷氏の映画録音哲学での「映画の中での録音のポジション」に関して熱く語っていただきました。

講師の紹介≪紅谷愃一氏のプロフィール≫
49年大映京都撮影所に入社、54年に日活撮影所に入社し、65年「三匹の野良犬」(牛原陽一監督)で録音技師として一本立ちする。以後、今村昌平、蔵原惟繕、藤田敏八、等の諸作品を担当、80年にフリーとなる。代表作品に今村作品として『神々の深き欲望』(68)、『楢山節考』(83)、『黒い雨』(89)、『うなぎ』(96)、『カンゾー先生』(98)、他に長谷川和彦監督『太陽を盗んだ男』(79)、深作欣二監督『復活の日』(80)、相米慎二監督『セーラー服と機関銃』(81)、森谷司郎監督『海峡』(82)、蔵原惟繕監督『南極物語』(83)、黒澤明監督『八月の狂詩曲』(91)、降旗康男監督『鉄道員』(99)、小泉堯史監督『雨あがる』(00)がある。最近の作品として小泉堯史監督『阿弥陀堂だより』(02)、今村昌平監督『セプテンバー11』(02)等がある。黒澤明監督『夢』(90)でMP.S.E/GOLDEN REEL賞(米)の他、毎日映画コンクール録音賞、日本アカデミー賞最優秀録音賞、日本映画テレビ技術賞などの数多くの賞を受賞している。


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2002年8月31日土曜日

2002年8月24日 HD・24P映画製作 「模倣犯」を語る、映画録音を語る

主催・・・・・・・(協)日本映画・テレビ録音協会 技術・セミナー委員
開催日時・・・平成14年8月24日(土) 14:00~18:00
開催場所・・・(株)IMAGICA東京映像センター 第一試写室
会費・・・・・・・会員:1000円  一般:3000円定員・・・・・・・80名(事前申し込み制)
協力・・・・・・・(株)IMAGICA/東宝映画(株)
講師・・・・橋本 文雄氏(録音技師)伊藤 進一氏(音響効果・カモメファン)多良 政司氏(東宝サウンドスタジオ)
進行役・・・井上 秀司氏

【タイム・スケジュール】
13:45~14:00  開場
14:05~14:10  セミナー説明
14:10~16:15『模倣犯』技術検討試写 (音響システム・・・5.1チャンネルDolby Digital)
16:15~16:25  休憩
16:25~18:00  「HD・24p映画製作『模倣犯』を語る、映画録音を語る」

【セミナー内容】
・『模倣犯』HD・24p製作工程の解説撮影~編集~オールラッシュ~録音~マスタリング~リリース
・『模倣犯』5.1チャンネルの録音 & 映画録音・こだわりの音創り
・Digital Cinema製作システムのメリット、デメリットは?

最近、日本映画もDigital Cinema製作での作品が増えており、当協会・技術セミナー委員会としても技術向上を目的としたDigital Cinema関連のセミナーを過去2回開催してきました。今回、Digital Cinema第三弾として、撮影・編集・録音までのプロセスをHD・24pで製作した『模倣犯』(東宝映画、監督:森田芳光)にスポットを当てたセミナーを開催しました。セミナーの冒頭で、リリースされた35mm Film『模倣犯』の技術検討試写を行い、その後、録音技師・橋本文雄氏、音響効果・伊藤進一氏、東宝サウンドスタジオ・多良政司氏を講師に迎え、HD・24p作業プロセスの説明や同時録音~5.1チャンネル・ファイナルMixまでの音響処理について伺いました。

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2002年4月16日火曜日

2002年4月9日 アレン氏との懇談会/TASAの予告編音量基準 /「米国Digital Cinema動向」

主催 (協)日本映画・テレビ録音協会/(社)日本映画テレビ技術協会協賛 (社)日本映画産業団体連合会協力 米国ドルビー研究所/コンチネンタルファーイースト(株)

開催日時 平成14年4月9日(火)14:00~16:00
開催場所 (社)日本映画製作者連盟・会議室


≪参加関連団体≫
(協)日本映画・テレビ録音協会(社)日本映画テレビ技術協会(社)日本映画製作者連盟(社)外国映画輸入配給協会(社)日本映画機械工業会(社)全日本映写技術者連盟全国興行生活衛生同業組合連合会(社)日本映画産業団体連合会 

米国ドルビー研究所副社長のイオアン・アレン氏を招いて、米国映画業界の動向「TASA音量基準」や「米国デジタルシネマの進捗状況」等の話をお聞きする会を開催しました。ご存知のようにイオアン・アレン氏は Dolby Stereoフィルムプログラムの開発者として高名な方ですが、SMPTE、AES、ISO、ITEA、BKSTS、アカデミー技術協会等の映画音響基準策定にも多大に貢献された方です。又、多くの技術文献も発表しており、映画音響に貢献したとして、SMPTEのサミュエルL.ワーナー賞、アカデミー技術協会より科学技術賞、オスカー賞を受賞しています。TASA特別委員会・座長の任務もされているイオアン・アレン氏を招いて米国映画業界の動向をお聞きしました。「TASA音量基準」とは?映画音響の Stereo/Digital予告編が登場して、米国では映画の音量が問題となっていました。予告編の音量が本編よりはるかに大きいため、映画上映館では「予告編」の音量を下げる事となります。それに伴って「本編」の音量も下がる事態となったからです。この問題解決のために、映画の音響再生基準の重要性を考える企業が集結して、TASA(TRAILER AUDIO STANDARDS ASSOCIATION)特別委員会を設置し、予告編音量の推奨基準値を定めました。TASAの予告編音量基準に賛同した、ディズニー、ドリームワークス、MGM、ミラマックス、ニューライン、パラマウント、ソニーピクチャーズ、20世紀フォックス、ワーナーブラザース、ユニバーサル等の映画製作・配給会社やDolby,DTS,Sony等のメーカー、全米映画館主協会(National Association of Theater Owners)、アメリカ映画協会(Motion Picture Association of America)等の諸機関も音量基準として承認。現在、全米映画業界ではTASA音量基準が適用されています。

【懇談会の報告は協会誌163号に掲載】

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≪予告編の音量問題 補足説明≫
アレン氏との懇談会を開催したのは平成14年4月、「TASA予告編音量基準」の話は日本の映画業界にも大きな影響を与えました。日本の劇場主・興行サイドからも「予告編の音量は大きい、日本も予告編の音量を制限できないのか?」との意見が出始めたからです。業界からの意見も徐々に増え、平成14年8月、(社)映画産業団体連合会主催「予告編の音量に関する研究会」が発足したのです。

※(社)映画産業団体連合会とは?(社)映画産業団体連合会(岡田茂会長)傘下団体・・・(社)日本映画製作者連盟、全国興行衛生同業組合連合会、(財)日本映画海外普及協会、(社)映像文化製作者連盟、(社)日本映画機械工業会、写真感光材料工業会、(社)外国映画輸入配給協会、(社)日本映画テレビ技術協会、映画倫理委員会が加盟している映画産業の団体。

以下は「予告編の音量に関する研究会」第1回会議に参加したメンバーです。
平成14年8月30日(金) 14:00~16:00 「予告編の音量に関する研究会」
主催・・・(社)映画産業団体連合会
場所・・・IMAGICA研修室
参加団体・・・(社)日本映画製作者連盟、(社)外国映画輸入配給協会、全国興行衛生同業組合連合会、(社)日本映画テレビ技術協会、(協)日本映画・テレビ録音協会

【参加者】八木信忠(日大)、平井宏侑(東宝)、本田文雄(東映)、横山真一(東映)、矢部勝(東宝)、中村香織(ワーナーブラザース映画)、田島卓(ギャガ・コミュニケーションズ)、松田和博(東宝東和)、高須正道(日本ヘラルド映画)、佐藤一也(東映)、大角正(松竹)、古井厚(大映)、井上秀司(東京テレビセンター)、多良政司(東宝サウンドスタジオ)、中山義廣(日活スタジオセンター)、内田昇一(イマジカ)、松島洋之(アオイスタジオ)、木村栄二(東映化学工業)、上倉泉(日大)、真保徳義(全興連)、福田慶治(映連)、阿部虎五郎(映連)、黒田陽子(外配協)、梶谷睦美(EGR)、山名泉(映技協) *敬称略

当協会は、技術委員会・分科会で検討した資料を配布し、その説明を行ないました。下記の文面は当協会が作成した資料。
『劇場に於ける予告編の音量問題』2002.8.30
『映画用デジタルサウンド・システム(マルチチャンネル)は録音時の制約がなければ凄まじい大音量での録音が可能なシステムといえる』デジタルサウンドの予告編制作が増え、音量についての苦情が各方面から出ており、弊害も発生している。国際的にも予告編・CMの推奨音量基準制定が進んでおり、我が国でも策定が必要としている。 録音・再生音量基準がない状況の弊害再生音量をコントロールしていない劇場は予告編が大きすぎるか、本編映画が小さすぎる事となる。予告編の再生音量を下げている劇場が多い。予告編の録音レベルの制約がなければ更に音量は大きくなる。結果的に、本編映画と予告編の音量格差が広がっている。劇場の再生音量レベルを全体に低く劇場が設定した場合、再生音量の基準がなくなるため、本編映画の録音レベルも高くなる。音量差を少なくするためには適正音量として平均化するためには、録音時での音量制約が必要となる。劇場は適正な再生レベルで固定することが前提となる。技術的に可能か本編映画と予告編を、同一再生レベルでの上映形態の確立が必要となる。映画業界一致した改善対策を行うことにより可能と考える。業界全体の統一見解による合意で策定しなければ改善されない。(機能しない)
(製作会社・配給会社・予告編制作会社・録音スタジオ・現像所・劇場、等の業界一致の合意)

○適正な録音レベルの推奨基準の合意
○適正な再生レベルの合意(劇場) 

音量差を少なくする対策を行った際の有益性
1) 劇場主は、予告編の再生音量が均一化されるため音量管理が容易になる。
2) 映画宣伝部は、本編映画と同一再生レベルでの予告編上映が原則となるため、予告編は最良な状況として上映できる。(「予告編の音は大きすぎる」と音量を下げる劇場がなくなる)
3) 本編映画の製作者は、大音量の予告編の影響で下げすぎた音量が適正音量に改善され、作品本来の製作・演出意図が観客に伝わる。
4) 観客は、劇場毎の音量格差が少なくなり、何処の劇場でも映画本来の迫力と魅力を享受できる。
5) 海外で制作された洋画予告編と、邦画予告編の音量差がなくなり国際間の互換性が生まれる。製作・配給共に、プリントの混在によるトラブルの解消ができる。本編映画を基準にした適正音量による上映形態の確立は、製作・興行・劇場・観客にとって最良な状況になると考えられる。改善されることで『予告編の音量レベルを制限することで、本編映画の音量を守る』『本編映画・予告編を最良な上映状況として観客に提供できる』『本編映画と予告編の音量を等しくすることで、劇場はどの作品も同じ音量で再生できる』

この会議後、全興連事務局が全国47都道府県の劇場組合にアンケート調査を行った結果を記します。
(2002.11映画産業連合会調査資料)回答スクリーン数は、202件743スクリーン(単独館325スクリーン、シネコン418スクリーン)で全国の28.2%のサンプリングで集計した。回答を見ると予告編の音量は本編に比べて85.7%が大きいと回答している。その対策として手動調節が過半数を占めている。本編が始まるまで映写技師が映写機に付いて音量調節していた事になる。「予告編の音量に関する研究会」では、劇場の大多数が音量調節などの対応を行なっている実態が判明し、改善すべく対策が必要との認識となった。その後、4回の会議の中で音量を制約する具体的対策の細部を検討し、我が国の予告編等の推奨音量値は85Leqm以下に定める事に至った。
 (社)映画産業団体連合会・予告篇等音量適正化委員会は、2004年7月1日から製作する劇場用予告編・CM等は85Leqm以内の音量で制作することを関連団体に通達した。現在、劇場で上映する予告編・CM等の製作会社は、ダビング時での音量値を記入した「ダビングレポート」を「予告編適性化委員会」に提出しなければならない事を義務づけている。
(社)映画産業団体連合会・予告篇適正化委員会ホームページhttp://homepage3.nifty.com/mpte/trailer/【文責・井上秀司】

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技術セミナー委員会・分科会メンバーの協力があり「予告編の音量問題」は大きく前進した。当協会の多良政司氏、眞道正樹氏、中山義廣氏、山本仁志氏、井上秀司氏、内田昇一氏、松島洋之氏の方々には特に多大な貢献をしていただいた事を記したい。

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2002年3月7日木曜日

2002年3月1日  24P デジタル・シネマ制作

主催・・・(協)日本映画・テレビ録音協会 技術・セミナー委員会
日時・・・平成14年3月1日(金)14:00~17:00
会場・・・IMAGICA東京映像センター 第二試写室
会費・・・会員:1000円 一般:2000円先着70名限定
協力 株式会社IMAGICA東京映像センター


《セミナー開催内容》
【第一部】 「HD24P デジタル映像制作と音処理」
講師 若山 憲一氏(ソニー株式会社)

【第二部】 「HD24P ポストプロ作業」
講師 山田 昭人氏(株式会社IMAGICA)

【第三部】 パネルディスカッション「実作業例の紹介&24Pの新しい可能性」
司会進行 多良 政司氏 (東宝株式会社 東宝サウンドスタジオ)

パネラー
真道 正樹氏 (東映株式会社 東京撮影所仕上げセンター)
中山 義広氏 (日活株式会社 日活撮影所スタジオセンター)
松田 宏氏 (報映産業株式会社)
玉置 則順氏 (報映産業株式会社

東宝映画「エナジー」8分35mm・Filmと24P・HDVTRでの参考試写を行いました。

現在のデジタルシネマ制作は、毎秒24フレームレートで録画するHDVTR(24P)での撮影が主流で行われています。

撮影から完成品まで高画質ビデオ処理で行われた24Pシステムは、35mmFilmと同様な高画質で観客に提供できます。しかしながら24Pシステムでの作業現場では、撮影・編集・録音までの作業工程では留意しなければならない事柄が多くあります。

なぜならば、現在では全ての工程を一貫した24P処理(撮影~編集~録音~マスタリング~上映)する事は難しく、ポストプロ作業の一部ではフォーマット変換が必要不可欠となるからです。

24Pシステムの音響制作においては、ダビング作業前後の映像処理工程を正しく認識していなければ、最終工程で「画と音」の同期ミスが発覚する事にもなります。我々録音技術者としても「24Pデジタルシネマ制作」に於けるポストプロ処理の知識等が当然必要です。

当協会会員からも24Pセミナー開催の要望が多く、昨年秋頃から技術委員会・分科会でセミナー開催の準備を進めてきました。

今回、株式会社IMAGICA様のご協力を戴き『24P・デジタルシネマ制作』セミナーを開催することとなり、24Pポストプロ作業における作業プロセス、変換フォーマットにともなう留意点、実作業経験者による作業工程の説明とパネルディスカッション。有意義なセミナーになったと思っております。

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